Monkey Magic

アレンジノート by 木島タロー 小学生の僕が家に帰ってきてテレビをつけると、ドラマ「西遊記」の再放送をやっていた。

 

もとより面白い伝奇小説をベースに、孫悟空(堺正章)、猪八戒(西田敏行)、沙悟浄(岸部シロー)の軽快なかけあい、透き通るように美しい三蔵法師(夏目雅子)、中国でのロケや特撮を多分に含んで完成された世界観、そして、日本人離れして洗練されたゴダイゴのサウンド。

その全てがあまりに鮮烈で、遊ぶ友達の少なかった僕の日常の大きな楽しみだった。

 

歌詞とメロディーを借りるだけではあの世界観の表現には全く十分じゃない。当時やっと時代の前面に出てきたシンセサイザーがやっていた役割は、この楽曲の魅力から外せない。

 

冒頭や中間部のシンセの特徴的な駆け上がり、駆け下りを表現するためにアレンジに新しい手法を入れて、これを「スケールリレー」と呼ぶことにした。ヘミオラで鍛えられたDUCならきっとやってくれると信じてのこと。

 

とはいえ、パワーコーラスはゴスペルの音楽構造を基本的には継いでいる合唱形態だ。膨大な時間をかけて練習や鍛錬をする音楽家が初めて歌えるアートではなく、日常を生きる人が生活の中で歌って紡ぐことができる音である必要がある。その範疇で最も豊かな和音を生むことができるハーモニーは3声構造で、2声でも、4声でもない。パートを細かく分けて詳細を歌えば、生活音楽のパワーや空気は失われる。

 

普段、「言葉を言うコーラス」を大切にしているDUCが、このMonkey Magicでは「声による器楽」にトライするが、それも3声+ソロのパワーコーラス構造の範囲内でのこと。 今回のものが第一稿。後日多少修正を入れて進化するカモ。

 

Programmed Instruments (Drums): 彩糸乃七


ドリーマーズ・ユニオン・クワイアー

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