
2022.10.31
Dreamers Union Choir の音楽を特徴づけている要素は、まず第一に「選曲」です。
その人々が集まっていったい何の言葉を歌うのか、それこそが合唱という音楽づくりのスタート地点となります。
そんな一曲一曲を深掘りしてゆく、歌の旅「Song Journey」のコーナーを、DUCサイト内に設置しました。
不定期に更新してゆきます。
ご感想、SNSなどにお寄せください。
2022.10.28
テナーのヤンマーです。
大学時代のアカペラサークルでアンリミを知り、以来数えきれないほど聴き続けてきた憧れのアーティストです。
アカペラバンドでカバーしたことがあるくらい惚れ込んでます!
そんな憧れのグループと今回同じステージに立てるなんて夢のようです。
本番まで残り1か月ほどですが、ここからさらにギア上げて練習していきます!!!
2022.5.21
Voiceful Nationは、「失われた声を探す旅」でした。
相撲甚句の大至氏(元関取、前頭3枚目)をお招きし、日本人がどうして声を失ったのか、どのようにそれを取り戻すのか、を皆様とともに考える時間でした。
「歌う理由を歌う歌」を主な演目とし、また、「流浪の民(R.シューマン)」 など、よく知られた合唱曲を「DUCの声」でお届けしました。
日本の私たちがゴスペルミュージックに憧れた理由はその宗教的側面ではなく、必ずしも音楽家ではない人々が生活の中で自分が信じたい言葉や伝えたいことを「自分の声」で歌う側面です。
ですから、あのパワーを私たちが手にするためにはそもそも、「私たちの声」で歌う必要があるのです。しかし、日本の学校教育での音楽はそれをむしろ子供達から奪ってきました。本来、私たちの生活の中にあった歌声はもうそこにはなく、今私たちが自分たちの文化の元々の声を探すには、文化人類学者たちがするように、それが残されたフィールドから探さなくてはならないのです。
今回、大至関にお付き合いいただいたのはそのような理由からでした。
DUCの音楽は完全に新しい独立したアートではありません。黒人霊歌からゴスペルへの流れを汲み、そのサウンドをもって、日本の私たちの記憶に眠る声の衝動を揺さぶり起こす、新時代の伝統音楽であると考えています。
ご来場いただき、この体験を共有してくださった皆様に、心より感謝いたします。
ありがとうございました。
動画など、追って発表して参りますので、YouTubeなど、DUCの各SNSチャンネルをフォローください。
2022年5月 木島タロー (Director)
2022.4.2
Dreamers Union Choir:
僕は今音楽大学で教職課程をとる学生の合唱を指導しているが、「声を失った状態」でいる学生が少なくない。元気におしゃべりをしながら教室に入ってくるのに、さあ歌って、と言うとまるでさっきまでとは別人のように音量が下がり、ふわりとした裏声で歌い始める。
「そんなアートはない。」と僕は言う。
各地の民族音楽にそう言う声がないのはもちろん、世界各地の大学合唱も、ヨーロッパのクラシックの合唱も、ローマ教皇の前で伝統的なグレゴリオ聖歌を歌うアルメニア人聖職者も、コルシカ島で伝統的歌唱を受け継ぐと言うカトリック教会のコーラス隊も、そんな声はしていない。
そんな声をしているのは「ウイーン少年合唱団」だけだ。
いくつかの理由で、学生たちは自分の声や自分が好きで聴く声と、音楽の授業でいう「良い声」は違うのだと信じ込んでしまっている。特に「のどをしめるのは悪い声」という洗脳がひどい。
学生たちの話を聞くと、彼らは声についてデタラメを教えられてきていることがわかった。しかも、「皆同じデタラメ」なのだ。頭から声を出すとか、腹から声を出すとか、指を口に3本入れろとか、科学的にはめちゃくちゃだが、それで通じているのならまだいい。しかし、「それらは、君らには意味がわかるの?」と学生に聞くと「わからない」というのだ。
ちょっとオンライン授業の動画を見てもらおう。40人ほどのクラスだ。
こんなにも子どもに伝わっていない言葉を、科学を学ばず「経験則しか定規がない」指導者たちは平成令和に至る今も使い続けているのだ。
今日の僕を作った2つの合唱がある。一つは中高6年間を過ごした自由の森学園の合唱で、もう一つは黒人教会のゴスペルだ。どちらの文化にも発声指導など一切ない。学生たちの話を聞くにつけ思うのは、発声指導を受けなかったことこそ、僕が合唱を愛し続けることが出来た理由だと言うことだ。
もちろん、学生には十分に正確で詳細な声の科学を教える。でもそれは、将来生徒に正しい発声を教えて欲しいからじゃなく、間違った発声を教えて欲しくないからだ。
おそらく元来、人は声について正しいことを教える必要などない。子どもは自由に歌わせておけばある程度自分の歌い方を見つける。歌う大人たちの社会の中にいれば尚のことだ。それがゴスペルシンガーたちに起こっていることでもある。
でも、日本はそれをなくした。
各地の民謡のように、美空ひばりやMISIAのように、「誰も寝てはならぬ」を歌うパバロッティのように、「メモリー」を歌う猫のように、そして、生まれたての赤ん坊のように、「のどをしっかりとしめて感情をのせる歌声」を、日本の教育は人々から奪ってしまった。
敗戦後あまりに自国の文化に自信が持てなくなった文化人たちが、ステージでにこりとも笑わず一糸乱れぬ音を出すあの特殊な「天使の」少年合唱団を至上の音楽とでも思ったのかもしれない(「とても特殊な一つの美」にすぎないというのに)。
その呪縛が始まる前、この国にもあったはずの生活音楽の声、その記憶をゴスペルは揺さぶり起こしてくれるのだ。それが多分、90年代のゴスペルブームの本質だと思う。
それを取り戻して見せる。
僕の思いは変わらない。まず「歌う理由」だ。その先に「声の科学」がある。
「歌う理由を歌う歌」をセットリストに詰め込んで、ライブタイトルを考えた。
DUCの初期にチャリティー付き合いのあった「Hunger Free World」というNGOがある。「飢えることのない世界」という意味だ。「そういう世界を作ろう」とか「力を合わせよう」とかではなく、先にまるでそれが存在するかのような結論を言ってる、その彼らのネーミングセンスが好きだった。
よし、それで行こう。まるでそれがすでにそこにあるかのように、自分たちがすでにそれであるかのように。
「声に溢れる国」
Voiceful Natio
ゲストは伝統歌唱「相撲甚句」の歌い手、元前頭3枚目、大至氏。現役時代は貴乃花や曙とも戦い、彼らとともに硫黄島に赴いて慰霊土俵入りで歌ったほどの第一人者だが、西洋発声についても研鑽を積んで伝統とブレンドした、このテーマに最適の御仁だ。
戦後史から拾った、この人と歌いたい詩がある。それがDUCの今回の新曲だ。
ゴスペルは結論じゃない。その先に、それが呼び覚ましてくれた僕らの記憶と音がある。
パワーコーラスのDUCがとどける、Voiceful Nation。
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2022年5月3日(火・祝)17:20 開場 18:00 開演
代々木 国立オリンピック記念青少年総合センター(アクセス)カルチャー棟小ホール
一般 4000円 学生(小中高専短大院)2800円
2021.7.24
DUC の演奏する一曲一曲を、カバーもオリジナルも含めて深く探究/解説してゆくコーナー「Song Journey」がスタートしました。
未来へと残してゆくデータを、着々と積み重ね中です。
動画と一緒にぜひご覧になってください。
2021.6.13
DUCの4thアルバム「United Dreamers」は、米ゴスペルチャートTop10の常連エンジニア*、MDストークスがミキシングを行いました。
ディレクター木島タローのゴスペルの師でもあり、20年来の友人でもあるストークスと木島の、本作についてのインタビュー動画、3編に渡ってお楽しみください。
Vol.1 ゴスペルミュージックのミックスが他の音楽と違う点
Vol.2 DUCのサウンドについてと、アートとマーケティングについて
Vol.3 日本人ミュージシャンとアメリカ人ミュージシャン
2021.5.15
上記は、スライドショーになっています。写真撮影:ヨシカワアキ
ありがとうございました!
おかげさまで、4.30 クラブチッタ “Still Alive” を無事に行うことができました。オンライン配信は5月7日まで行われました。
この状況の中でご来場いただいたお客様、オンラインで配信をご覧いただいたお客様に、メンバー一同、心よりの感謝を捧げます。
新人たち
1本も本番のなかった2020年を乗り越えた、ヤンマー、はるこ、Kokeshiの3人の新人たちのデビュー戦ともなりました。
▲Alto はるこ & Kokeshi
▲Tenor ヤンマー
バンド
ベースは今回初めて共演となったのぶりんこと大澤伸広。そして、アルバムにも参加のバイオリニスト大塚樹里と、DUCの元メンバー ”まっつ” こと広井裕子のコンビネーションで作り出したハイブリッドストリングスなど、それぞれ新たなバンドの側面となりました。
▲Bass: 大澤伸広
▲Hybrid Strings: 大塚樹里、まっつ
手話通訳
また今回初めて、木島のMCを手話で通訳していただき、聾のお客様にメッセージをお伝えする機会とさせていただけました。手話通訳は「手話で歌の世界を広げよう」などの著書もある森本行雄氏で、一緒に本番を作る楽しみを感じさせていただけました。
▲手話通訳: 森本行雄
感染対策
・今回、DUCは本番の12日前に全体リハーサルを終えました。これ以降にリハーサルを行って仮に出演者から感染者が出た場合には全員が出演できなくなってしまうためです。
・本番では、昨年12月以来個々に割り当てられている(使いまわさない)マイクを持ち込み、飛沫シールドを装着して使用しました。ソロ用のマイクも、シンガーが変わるごとに消毒を行って臨みました。Special Thanks to 富正和(M-Aqua)
・客席は「ソーシャルディスタンス」をとり、お客様にはマスクをつけての参加をお願いしました。
▲お客様同士のソーシャルディスタンスをとった会場
・ライブの実に5日前、東京に緊急事態宣言が発令され緊張が走りましたが、Club Cittaのある神奈川は対象外となりました。ライブの開催自体が制限されることはありませんでしたが、Club Cittaでは酒類の販売を取りやめることとなり、ソフトドリンクのカウンターも20:00で閉まることとなりました。
DUCとしても、悩んだ末に当初よりややセットリスト(曲順表)を削り、21時にまでにお客様が完全退館できる形を整えました。
・遠方からきて本番にゲスト出演してくれた SiMA(HumanBeatbox) には、事前にPCR検査を受けてから来てもらいました。久しぶりの再会なのに残念ではありましたが、ステージ裏では楽屋を分け、交流を減らしました。
そのSiMA が袖から取ってくれた映像がこちら。
(Twitter をぜひフォローください!!)
👀チラッとDUC👀
なんと!4/30ライブゲストのSiMAくんが本番の様子を舞台袖から撮影してくれました📸
4thアルバムリリース、久しぶりの公演、新人デビュー(ヘミオラ完璧!)、この世の中で歌うこと…様々な思いが詰まった瞬間を、臨場感あふれる視点でご覧ください✨ pic.twitter.com/6WSfrUSoC6
— DUC – Dreamers Union Choir (@DreamersUnion) May 5, 2021
オンライン配信
そしてこちらが、当日から5月7日までオンライン配信された動画のワンカットです。
実地、配信ともに今回のライブを支えてくださったアテナミュージックの那須氏、パワーコーラス協会の大庭氏にこの場でお礼を申し上げます。
DUCは次に皆様にお会いできる時にさらに成長できているよう、再び修練の時期に入ります。
それまで、動画やCD(サブスクリプション)をお楽しみいただきながら、次の発信をお待ちください。
アルバムストリーミング
YouTube チャンネル
季節は夏に向かいながらも、私たちの音楽や多くのエンターテイメントにとって「長い冬」と呼べるこのシーズンの向こう側に、みなさまと過ごせる最高のパワーコーラスタイムがあることを心から願いつつ。
敬具!!
2020.11.16
2020.8.26
テレビをご覧になった皆さま、ありがとうございました!!
集まって共に歌うことができない今の時間は、合唱、ゴスペル、僕らのようなゴスペルルーツのパワーコーラスなど、コーラスという音楽が置かれている状況はとても厳しいものです。
私たちDUCも停滞感や不安と無縁ではありません。そんな中、メンバーの一人から、ヒルナンデス!がテーマ曲を募集しているので一つ制作して送ってみないか、提案が上がりました。
メンバーが番組についてのメモを作ってディレクター木島に渡すところから始まり、曲の制作に入り、データが配られ、集まれない中で各自がスマホで録音をする、いわゆるテレコーラス、リモート合唱のスタイルで作り上げました。久々にみな明るく、力強く、その歌声を発揮することができました。
しかし、送付の翌日のヒルナンデス!では、すでに1500曲の応募があることがアナウンスされ、その中にはジャニーズ事務所のアーティストも名を連ねていました。
とにかく、制作過程は私たちに良いパワーをもたらしてくれたので、と、忘れて前に進もうとしていた時に、ヒルナンデステーマ曲事務局からのご連絡をいただきました。その時点では、番組内で取り上げたい、という内容でしたが、インタビューの中で、2664曲からの一次選考10曲に選抜していただいたことを知らされました。
素晴らしいニュースです。
月曜から毎日2曲ずつ発表が始まったのですが、曲を聴くほど名曲ばかり。名を連ねさせてもらえて光栄な限りです。
ここまできたら是非、さらなるご評価をいただける夢を自信持って抱きたいところです!!!
DUC の各SNSも、よろしくお願いします!
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