90’s Gospel Revival レポート

2022.2.5

バイバルという言葉は、日本では「リバイバル上映」のように、過去に人気のあった作品を再演する場合などに使います。

 

2021年12月27日DUCが行った90s Gospel Revival はその意味で間違いはないですが、実の所、英語での本来の意味である「再活性化」の意味も含んでいます。

 

会(アメリカ人の)で Revival というと、一つの教会で一年に一回程度、教会に再び活力を与える(re-vive)ために連日で行われる一連の礼拝のことです。

 

DUCのパワーコーラスは宗教目的の活動ではありませんが、そのサウンドのスタイルはディレクターの木島タローが90年代に入り込んだ黒人教会のゴスペルミュージックに由来します。

 

しかし、最高にファンキーなバンドと人の生の声がコンビネーションされたその凄まじいサウンドは、今やすっかり電子化したゴスペルの世界でも失われつつあります。

 

今、まだこの音楽を本当に経験した人々が失われていないうちにこの音楽の演奏にトライすることは、DUCにとって最高の「再活性化」になると感じられたのです。

 

 

回、幸運な出会いがあって、90年代ゴスペルに欠かすことのできない楽器であるハモンドオルガンの奏者、小杉泰斗を迎えることができました。

 

また実の所、当日になってベーシストがやむを得ない事情で交代をせざるを得ない事態となり、代行のベーシストである渋谷有希子さんが道すがら曲を学習しながら現場に駆けつけてくれた事に、改めて感謝を述べたいと思います(アリガトウ!!!)。

 

そして、気心知れたいつものメンバーであるDrums 佐藤由、Guita r加部輝、Keyboard まっつ(ex.DUC)、そして国立音楽大学ジャズ科から、 Trumpet 渡邉”じゃが”和武、Saxophone Ken Coltrane、というメンバーたちがこの演奏を可能にしてくれました。

 

 

まずは、以下、ラニー・ラッカー氏と共演した2曲をお届けします。

この空気感の再現のために絶対欠かせないパーソナリティだったゲストシンガー、ラニー・ラッカー氏は、木島とはあの熱き黒人教会が基地内にあった25年前からの旧知だが、なんと今回が初めての共演となりました。

 

 

 


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