まさに、身にあまる光栄をいただきました。
公賓として11月に来日するローマ教皇フランシスコを日本で迎えるためのオフィシャルソング、「PROTECT ALL LIFE」を、DUCが歌唱、録音させていただきました。
また、そのコーラスアレンジも、DUCディレクター、木島タローが行わせていただきました。
世界12億人のカトリック信者の長であるローマ教皇の来日は、ヨハネ・パウロ2世以来38年ぶりです。
フランシスコ教皇は、仏教指導者とともに世界のホームレス対策について、イスラム教指導者とともにテロ問題について話し合うなど、宗教を超えた活動を重視する方で、「PROTECT ALL LIFE」のテーマは、教皇自身の談話「全てのいのちが守られねばならない」の言葉をテーマにしたものです。
「一つの正しい宗教」に人を導くことが宗教者の役目と目されることの多い中で、世界一の人口を持つ宗派の長が「すべての存在の大切さ」に言及するのは時に簡単なことではありません。
来日オフィシャルソング「PROTECT ALL LIFE」は、少なくともその歌詞の表面においては決して宗教的な楽曲ではありません。
同様に、教皇の来日の目的もまた宗教活動にとどまりません。来日中には首相をはじめとする要人と会い、核兵器の廃絶を訴える予定とのことです。
地球規模の人類の団結が必要なこの時代において、教皇と日本のカトリック教会がこのような歌を通して宗教の枠を超えたメッセージを発信しようとしていることは、教皇が一つの宗教のリーダーであること以上に、世界を代表する精神指導者としての立場と深く思われてのことと思います。
本来宗教活動は行わないDUCが今回この大切な歌を歌わせていただいたのは、そのような経緯の結果となります。
この機会に心より感謝し、その言葉に心を込めて歌わせていただきました。どうぞ、多くの方々の心に届きますように。