声部編成: SAT。
ソロシンガー: なし
伴奏: G. B. Drums.
難易度:
音程 : ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ 4
リズム: ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ 4
歌詞 : ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ 3
技術 : ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ ◾︎ 3.5
僕は、J-popを合唱でやるのが好きじゃない。演奏において、ポピュラーの魅力の大部分はビート感と声質であり、指導者が教室でそれら2つを教えられるのでない限り、合唱は原曲の「劣化版」に過ぎない。それでも教科書は子供の気を引こうと流行歌を入れようとするが、それは「ラーメンが好きなんすね。でもここは病院ですから、塩分と脂分は抜いています」と言われているようなものだ。それはラーメンにとっても食べる側にとってもただただ不幸なことだ。
J-popをコーラスにするなら、原曲の魅力を損ねたくない。原曲の魅力に磨きをかけるアレンジをするのでなければ、手を出す意味がない。
今回、コーラスアレンジは長2度と完全4度を頻用した金属質の音で仕上げた。地声コーラスで初めて生きる形であり、合唱型発声ではこの和声の本質的な響きは狙えない。
低音で長2度(Gb & Ab)でぶつかる音はかなり取りにくいと思うが、これがリズムの疾走感にも影響を与える音程であると考えている。
サビ頭のフレーズ(Keep you burning..)は、いかにもハモりたいフレーズだ。だが原曲ではボーカルのユニセックスな声が、男声系から女声系に魅力を切り替えスカッと抜けるような気持ちよさがある。
ブルージーな構造からポップな構造に移るにあたって、スパンと抜けるような透明感を出すにあたってソプラノのみに切り替えるのが最適解と判断した。
エンディングには、一人のボーカルだとライブではできない旋律のオーバーラップがあるが、3声を生かし、ソロシンガーを作ることなしに歌える形にしてある。
各パートを学習できる動画ファイルです。
Sopranoの動画は、右チャンネルにソプラノが、左チャンネルに他の2パートが流れます。右を聞いてパートを学んだり、左を練習の際のマイナスワンとして利用してください。
https://youtu.be/X5oO6NdXdz8
https://youtu.be/GkBYuB5……
https://www.youtube.com/watch?v=V4A-lcsnFRk