声部編成: SAT。
ソロシンガー: なし
伴奏: G. B. Per.
難易度:
音程 : ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ 3
リズム: ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ ◾︎ 3.5
歌詞 : ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ ◾︎ 3.5
技術 : ⬛︎ ⬛︎ ⬛︎ 3
力強いソロを置くことで楽曲の魅力を引き出すのは簡単だが、ソロシンガーによるパフォーマンスとしてはホイットニー・ヒューストンが至高まで引き上げてしまっていることもあり、DUCではソロを置かないスタイルで臨んだ。
原曲のもつ、世界に対して高らかに自分を宣言する強さではなく、一人の時間に自分に言い聞かせるイメージだ。
デモが出来てギターの加部輝に弾いてもらったところ、ギター一本でも行けるような清々しい空気感にしてくれたので、その雰囲気を崩さない範囲で楽器を追加し、ピアノは入れないことにした。
原曲にはあるセクションをいくつか取り除いてあるが、これは、僕の個人的な感覚としてボリュームが多すぎるためだ。
原曲は、サビとして使えると思えるフレーズが2つも3つも連続で登場し、僕にしてみると、ステーキの後にカツ丼を出されているような気分になるため、音楽のピークやフォーカスを定めるためにも少し割愛した形になった。
メロディーそのものも、冒頭のフレーズを中心に少し改変してある。この曲のような伝えたいことがはっきりした抒情的な歌は通常、メロディーを生かすためにコード進行をつけてゆく方が自然だ。一方、踊らせる、とか、特定の楽器を生かす、とか、サウンドの目的そのものがはっきりしている楽曲はまずリズムがあってからその上にメロディーを乗せてゆく事が多い。
この曲はもともと前者だが、今回、ホイットニーとは対照的な軽やかさを出すためにギターのフレーズを先に定め、そこに合わせてメロディーを改変した形だ。
構造を簡素にし軽やかさを優先したため、歌唱の難易度も少し下がっている。
https://youtu.be/k-EO0pM8ydk
モハメド・アリの伝記映画「The Greatest (1977)」テーマ曲。
1986年にホイットニー・ヒューストンによるカバーで再ヒット。