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それは「お茶を飲むように」ではなく「茶道を学ぶように」:ゴスペルの二つの研修レポート

2016.3.13

3月6日は、DUCとPower Chorus にとって、とても長い1日となりました。

1日の間に行われた二つの研修にDreamers Union Choirのメンバーと、Power Chorus の各クラス*から可能な方々が参加しました。
日中には精神面から、夕方には肉体面から、この音楽の持つ課題や未来に触れる機会となりました。

 

DUCとPower Chorus は、ゴスペルという音楽には少なくとも音楽として向かい合いたいと考えています。少し難しいことをやっている、と感じる方もいるかもしれません。しかし例えばそれは、「ただお茶を飲むように」この音楽を行うのではなく、「茶道を学ぶように」行いたい、ということになるでしょうか。精神と伝統と作法があって初めてパワーを持つ、ゴスペルというのはそういう質の音楽であり、それらを迂回しては、文化への敬意を欠くことになるのはもちろんのこと、最も音楽として心震える要素さえ失ってしまうと思うのです。

今の世界でゴスペルを歌っていれば、コンサートか、ワークショップか、旅行の時か、とにかくいつか、ゴスペルを本気で伝えている人々に巡り会うことになります。その時にその人に向かい合って失礼なく「自分はゴスペルを歌っている」と言えるようにこの音楽を学ぶことはとても大切なことで、楽しさと感動もまた、そこにこそあると考えているのです。

 

以下に、イベントのレポートです。

 


 

1st Sesssion「教会訪問」

-9:45AM- 厚木基地メインゲート集合 -ゴスペル礼拝

 

朝、身分証明書を持参してゲートにお集まりいただき、事前にセキュリティーに提出しておいた名簿の通り、参加者は入構して行きました。礼拝内では、DUCが献金と特別賛美の2曲を、教会のシンガーたちとともに歌いました。

Atsugi Gospel Service 教会訪問すべての音楽ジャンルは、歴史なしに存在しません。一人の歌い手があの憧れたゴスペルのパワーを歌いたいと思ったら、それが神事であることを無視しては歌えないし、それが黒人音楽であることも無視しては歌えません。日本人にとって時に向かい合うのが難しいこのジレンマに、DUC と Power Chorus は挑んでいます。 ライブに向け、3月6日の日曜日、DUCは二つの大切な勉強会を行い、Power Chorusの各クラスからも、希望者が参加しました。朝の第一セッションが、教会訪問です。教会を知らずにゴスペルを名乗らない。教会を知っているならゴスペルを名乗らない。それが、Power Chorusという音楽コンセプトです。

ドリーマーズ・ユニオン・クワイアーさんの投稿 2016年3月7日

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木島より:

 

教会訪問の目的は、僕がクラスなどで度々お伝えしている通り、この音楽が決して趣味や娯楽ではないということを体感していただくことです。
ゴスペルに限らず、すべての音楽には魂があります。その魂を学ぶことなしに、その音楽の魅力を表現することは不可能です。しかしゴスペルは現代のそして現実の宗教であるため、その魂を学ぶことが宗教を学ぶことに直結します。そのため、なかなか組織宗教に抵抗がある日本人には踏み込みにくい壁があります。
しかし今回は、教会にも、特別セミナーをお願いした講師、ラトーニャさんにも、日本人のスタンスをよく理解してもらうことで、訪れていただき、学んでいただきやすい環境を整えました。

 

2回のガン宣告、2回目は全身に転移したガンを、信仰を歌うことで乗り越えたというラトーニャのストーリーに、出席のメンバーたちは聞き入り、多くを感じていただけたと思います。

 

この音楽の魅力の「芯」を感じていただき、その魂を乗せられる言葉と音楽とを追い求める。そのPower Chorusコンセプトのためのイベントでした。

 

日本人が持つアバウトな宗教観は、決していい加減さではなく、平和のために身につけた大切な選択肢だと思うのです。僕の言い方になりますが、「誇り高きちゃらんぽらん」である日本の人々が、自分のままで、あのゴスペルシンガーたちのようにその魂を込めることができる音楽を、これからもPower Chorusは追い求めて行きたいと思っています。

 

 


2nd Session「パワコラボ」

-6:30PM- 代々木オリンピックセンター

 

この日二つ目のイベントは、「パワコラボ」でした。パワコラボとは、パワーコーラスが主催する、「勉強会」です。毎回違うテーマと、違うスピーカーで企画をしています。
今回のテーマは「クワイアのための発声指導法」でした。スピーカー(講師)は、DUCのボーカルコーチである、岩崎ひろき(ヤタロー)。

IMG_6263

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岩崎より:

 

PowerChorusでは、2つの側面からクワイア音楽を学んでいます。
1つは「メンタル」。ゴスペルとは、本来、クリスチャンたちの心の底からの渇望を体現した音楽であり、精神面と切り離すことができません。
そして、「フィジカル(ここでは、=発声)」。ゴスペルのあの強烈な声のエネルギーを、我々日本人が追い求めるというのは並大抵の事ではありません。ゆえ、専門的なトレーニングがやはり必要なのです。

 

つまり、この日の教会訪問ではメンタル面を学び、今回のパワコラボはフィジカル面を学んだこととなります。なんと豪華な二本立てだったことでしょう!

 

今年の1月に、アメリカはアリゾナにて、「人体解剖」に参加し、「ノドのすべて」を触知してきた岩崎ですが、解剖学的なノドの機能、それからそれをいかに鍛え、使いこなしていくかについて。およそ3時間半、講義してきました。

 

30人弱もの参加者でしたが、皆、夢中で学んでいました。質疑応答ではもう時間が足りないほど。
PowerChorusグループ、今後の進化が期待できますね!

 


以下に、参加していただいた方々のご感想を、許可を頂きまして記載いたします。

 

* 参加クラス:Power Chorus 大田(PWC大田)、Power Chorus 新宿(PWC新宿)、Busy Smile Deliverers(BSD)、Power Chorus マチサガ(PWCマチサガ)、Soul Symphony(SS), Bayside Greenness(BG)

 

 

・教会訪問

 

PWCマチサガ・匿名(抜粋)
今回の礼拝はいつも以上に特別なものを感じました。DUCと教会シンガーさんのゴスペルもですが
ラ トーニャさんのお話しは心に響きました。ずっと楽しいから元気がほしいから、自分はゴスペルを歌いたいんだと思っていましたが、本当は私は自分の負の部分 (経験した出来事、感情 、不安)から逃れたくて、癒されたくて、希望や強さがほしいからゴスペルに強く惹きつけられ歌いたいと思ってるのかもしれない、ラトーニャさんのお話しの 内容と自分のどうにもならなかった出来事と感情を思い出し、いつも閉じている蓋が開いてしまって涙がなかなか止まりませんでした。
ゴスペルとパワコに出会えたこと、今まわりにいる友達、先生、今回のような機会を与えられてることを思うと、私も神に祝福されて存在することを許されているのかなと思ったりしました。

 

PWCマチサガ・Tさん(抜粋)

よい音と魂が共存したゴスペルを聞く事が出来た機会にとても感謝いたします。どちらか一方ならどこかにもある音楽を、この日ここだから聞けた特別な場所であった事を深く記憶していきたいです。ありがとうございました!
ラ トーニャさんのお話を聞いて、自分にとってはゴスペルというものが、自分が演奏する側に立つ事で大きな意味あるものだと改めて思いました。自分の苦痛や悲 しみをよいエネルギーに変える為、そして良き事に感謝する思いを歌に変える行為が出来る事に出会えたのを神様に感謝しています。
クリスチャンでは ないけれど、思いはいつも1つの所に向けています。ゴスペルだけを考えれば、洗礼を受けようかと思う事もあります。でも、子供の頃に憶えた両親が行ってい た信仰という事自体への疑問があるので、踏み切れません。クリスチャンではなくても魂感じる音楽が出来る環境にある事に多大なる感謝を持ちつつも、クリス チャンとしてゴスペルを歌いたい気持ちもあります。10年を超えた壁でしょうか。

 

PWCマチサガ・Mさん(抜粋)
教会礼拝は3回目の参加になりますが、今回もとても感慨深いものになりました。教会の方とDUCの皆さんの歌声の素晴らしさに圧倒されただけでなく、神を信じゴスペルを歌う方の深い話に胸が熱くなりました。素敵な時間をありがとうございました

 

SS・Fさん(抜粋)
礼拝、そしてもちろん黒人教会に出向くこと自体初めてだったので、本当に楽しみにしていました。行く前から、この経験はきっと私の心の中に何か素晴らしいも のを与えてくれるに違いないと思っていましたが、本当に素晴らしい時間、経験の中で終始感動していました。歌=祈り 心から神様を求め、感謝するその姿にこれが本物のゴスペルなのだと感じさせてもらいました。この経験は本当に私にとって貴重なものです。お話して下さった 彼女(すみません、名前を忘れてしまいました)(編注*ラトーニャ)の体験談を聞いたとき、私の祖父も20年以上前に癌が全身に転移し余命3ヶ月を宣告さ れましたが、奇跡的に完治し今も元気に生きていて、やはりそれも信仰心だったと聞いていたので、共通するものがあるなぁと思っていました。神様によって生 かされた命、彼女だからこそ伝えられるものがあると思うので、これからも力強く生きて沢山の方に伝えていって欲しいとエールを送りたいです。

 

PWC大田・匿名さん(抜粋)
ゴスペルとはゴスペルから感じるパワーとはなんなのか、タロー先生の話から「なるほどな」と少し理解していたつもりでいた私でした。今回、その理解を越える感覚を肌で感じることができ、なんとも言いがたい不思議な雰囲気と感覚を得ました。「これか!」と。
なぜ、何のために歌うのかということが明確であり、どんなに苦しい状況においても歌うことが自分の安らぎになることを知っている彼女からはとてつもない強さと優しさを感じました。
そして歌のもつ力のすごさを改めて感じ、自分もその力をいかせるように歌いたいと思いました。
そのためのスキルアップにアンザッツ。メッサディボーチェ(響き笑)。頑張りたいと思います!
貴重な1日、充実した疲労感をありがとうございました!!!!

 

PWC大田・匿名さん(抜粋)
これまで何度か教会にも足を運び、また普段のレッスンでも、信仰とは、ゴスペルとは何かを学んできたつもりでしたが、今回ほど心を揺すぶられる体験は初めてでした。今回感じたことを大事に、自分なりの表現ができるようになりたいと思いました。

 

PWC大田・匿名さん(抜粋)

本物のお祈りの空間に同席することができ、大変貴重な体験となりました。テレビや動画で観ていた空間に自分がいることがとても不思議な感覚でした。歌で癒す、祈りを包み込む感覚がとても美しく、温かな気持ちになりました。
異文化の私たちにもハグをしてくれたり、会話してくれ、受け入れてくれる温かさを感じ、とても印象的な1日でした。

 

BSD・Sさん
教会のシンガーさんたちの心の底からの歌声には、心打たれました。
そして、表現をしたいものの、まだ本当の自分と向き合えず、出しきれていない自分に気づかされたりもしました。
そして、やはり体験するということは大切な事だと思いました。ありがたいと思いました。今までのレッスンでのタローさんからのお話、今までの自分の人生の経験など合わせて、何かよくわからなかったものが、頭のなかで繋がってきたように思います。
とはいえ、まだ、分かっていないことが圧倒的に多く、これから成長して上手くなっていけたらいいなと思いました。
DUCのみなさんのライブ楽しみにしています。ワクワク期待感がますます膨らみました。

 

BSD・Mさん
礼拝に参加させていただき、その様子を実感できてとてもよかった。伝聞より、実感してわかることは大切。福音として、歌い上げる声を聴き、これから、パワーコーラスとしてゴスペルにふれる際に、この感覚をふまえたいと思った。

 

・パワコラボ

 

PWCマチサガ・匿名さん(抜粋)
アンザッツとメッサディボーチェ,例えや実演もありとてもわかりやすかったですが、いざ自分が声を出してみると今のが出来てたのか?出来てなかったのか? わからなかったり難しかったですがとても学ぶ部分が多い講義でした

 

PWCマチサガ・Tさん(抜粋)
音をどこにあてるのかと同じ感覚で、どこの筋肉を使うのかという意識が出来るのは、夢みたいな事だと思いました。個々の場所の訓練が繋がる感触を、楽しみに練習していきたいと思います。ありがとうございました!

 

PWCマチサガ・Mさん(抜粋)
喉の筋肉群と声の関係、それを整理することがいかに大事か等々、とても勉強になるお話しを聞くことができました。またぜひ続きのお話しが聞きたいです。

 

SS・Fさん(抜粋)
夜 のセミナーは、いつも個人レッスンやSSリハで教えてもらっていることの復習という感じでしたが、会話の流れで聞くのと違って、座学として画面を見ながら メモを取りながらだととてもよく頭に入ってきて理解も深まったのでとても有意義な時間でした。 岩崎ひろきという素晴らしい指導者に巡り会えて嬉しいなぁと思ってました。笑

 

PWC大田・匿名さん(抜粋)
個人レッスンで教わっ たことを理論面からアプローチしていただき、理解が深まったと同時に、興味からの疑問が次々湧いてくる楽しい時間でした。早く家に帰って試してみたい、教 わったことを続けるとどう変わるか感じてみたい、また、早く続きを開催してほしいと思える勉強会でした。

 

BSD・Yさん
・解剖の話だけでなくて、よかった。全く怖い話ではなかったが、手で皮下脂肪を確認された気がした。

・横隔膜が背中側に下っているという構造は、うまくできていると思った。
・アンザッツ1と3しか覚えられなかった。タロー先生という例は、非常に分かりやすかった(編注:木島の声が例に度々登場させられました)。
・3時間半あったのに、時間が足りなかった。アンザッツ1~6を続けて録音したかった。

 

BSD・Mさん
ただ『喉』とだけ言っていたものがいかに複雑で、細やかな働きを行っているかが大変分かりやすかった。
からだの一部だからこそ、からだすべてが関係してくるのだと感じた。アンザッツ、メッサディボーチェについても大変分かりやすく、何のために何をどうしているのかということを、整理することができた。

自分の思い描く声を出すために、たくさんきいて、イメージしてから歌うというのは、今後もやっていきたいと思った。

わからないこと、わかりたいことを、追求するということはやはり大切。学び続けないと!と思います。腕が筋肉痛になるぐらいノートをとりました。

今後とも楽しく唄おう。いっぱい声で遊ぼうと思います。

 


 

今後も、Power Chorusの皆さんのみならず、より多くの方をお誘いできる機会を用意してゆくことを検討しています。


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